ティェンタオの自由訳漢詩 1875
初唐15ー盧照粼 九月九日登玄武山 九月九日 玄武山に登る 九月九日眺山川 九月九日 山川(さんせん)を眺め 帰心帰望積風塵 帰心(きしん)帰望(きぼう) 風塵(ふうじん)積(つ)む 他郷共酌金花酒 他郷 共(とも)に酌(く)む 金花(きんか)の酒 万里同悲鴻雁天 万里 同(とも)に悲しむ 鴻雁(こうがん)の天 ⊂訳⊃...
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初唐16ー盧照粼 梅花落 梅花落 梅嶺花初発 梅嶺(ばいれい) 花 初めて発(ひら)くも 天山雪未開 天山(てんざん) 雪 未(いま)だ開かず 雪処疑花満 雪処(せっしょ) 花の満つるを疑い 花辺似雪廻 花辺(かへん) 雪の廻(めぐ)るに似たり 因風入舞袖...
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初唐17ー駱賓王 詠鵝 鵝を詠ず 鵝 鵝 鵝 鵝(が) 鵝 鵝 曲項向天歌 項(うなじ)を曲(ま)げて天に向かって歌う 白毛浮緑水 白毛(はくもう) 緑水(りょくすい)に浮かび 紅掌撥清波 紅掌(こうしょう) 清波(せいは)を撥(はら)う ⊂訳⊃ が が が が が...
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初唐18ー駱賓王 在獄詠蝉 獄に在りて蝉を詠ず 西陸蝉声唱 西陸(せいりく) 蝉声(せんせい)唱(とな)え 南冠客思深 南冠(なんかん) 客思(かくし)深し 那堪玄鬢影 那(なん)ぞ堪(た)えん 玄鬢(げんびん)の影の 来対白頭吟 来たりて白頭吟(がくとうぎん)に対するに 露重飛難進 露(つゆ)重くして...
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初唐19ー劉希夷 代悲白頭翁 白頭を悲しむ翁に代る (前四句) 洛陽城東桃李花 洛陽城東 桃李(とうり)の花 飛来飛去落誰家 飛び来たり 飛び去って誰(た)が家にか落つる 洛陽女児惜顔色 洛陽の女児 顔色(がんしょく)を惜(お)しみ 行逢落花長歎息 行々(ゆくゆく) 落花に逢(あ)うて長歎息す ⊂訳⊃...
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初唐20ー劉希夷 代悲白頭翁 白頭を悲しむ翁に代る (中?十句) 今年花落顔色改 今年(こんねん) 花落ちて顔色(がんしょく)改まり 明年花開復誰在 明年(みょうねん) 花開いて復(ま)た誰(たれ)か在る 已見松柏摧為薪 已に見る 松柏(しょうはく)の摧(くだ)かれて薪と為(な)るを 更聞桑田変成海 更に聞く...
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初唐21ー劉希夷 代悲白頭翁 白頭を悲しむ翁に代る (中?八句) 此翁白頭真可憐 此の翁(おう) 白頭(はくとう) 真(まこと)に憐れむ可し 伊昔紅顔美少年 伊(こ)れ昔 紅顔の美少年 公子王孫芳樹下 公子王孫 芳樹(ほうじゅ)の下(もと) 清歌妙舞落花前 清歌妙舞 落花(らっか)の前 光禄池台開錦繡...
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初唐22ー劉希夷 代悲白頭翁 白頭を悲しむ翁に代る (後四句) 宛転蛾眉能幾時 宛転(えんてん)たる蛾眉(がび) 能(よ)く幾時(いくとき)ぞ 須臾鶴髪乱如糸 須臾(しゅゆ)にして鶴髪(かくはつ) 乱れて糸の如し 但看古来歌舞地 但(た)だ看(み)る 古来(こらい)歌舞の地 惟有黄昏鳥雀悲 惟(た)だ黄昏(こうこん)...
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初唐23ー杜審言 送崔融 崔融を送る 君王行出将 君王(くんのう) 行(まさ)に出(い)でて将(しょう)たり 書記遠従征 書記(しょき) 遠く征(せい)に従う 租帳連河闕 租帳(そちょう) 河闕(かけつ)に連なり 軍麾動洛城 軍麾(ぐんき) 洛城(らくじょう)を動かす 旌旗朝朔気 旌旗(せいき)...
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初唐24ー杜審言 和晋陵陸丞 晋陵の陸丞の 早春遊望 「早春遊望」に和す 独有宦遊人 独り宦遊(かんゆう)の人(ひと)有り 偏驚物候新 偏(ひと)えに驚く 物候(ぶっこう)の新たなるに 雲霞出海曙 雲霞(うんか) 海を出(い)でて曙(あ)け 梅柳渡江春 梅柳(ばいりゅう)...
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初唐25ー蘇味道 正月十五夜 正月十五の夜 火樹銀花合 火樹(かじゅ) 銀花(ぎんか)合(がっ)し 星橋鉄鎖開 星橋(せいきょう) 鉄鎖(てつさ)開く 暗塵随馬去 暗塵(あんじん) 馬に随って去り 明月逐人来 明月(めいげつ) 人を逐(お)うて来たる 游伎皆穠李 游伎(ゆうぎ)は皆 穠李(じょうり)...
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初唐26ー蘇味道 使嶺南聞崔馬二 嶺南に使いして崔・馬二御史の 御史並拝台郎 並に台郎に拝せらるるを聞く 振鷺纔飛日 振鷺(しんろ) 纔(はじ)めて飛ぶ日 遷鶯遠聴聞 遷鶯(せんおう) 遠く聴聞(ちょうぶん)す 明光共待漏 明光(めいこう) 共に漏(ろう)を待ち 清覧各披雲 清覧(せいらん)...
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初唐27ー李嬌 雀 雀 大厦初成日 大厦(たいか) 初めて成(な)るの日 嘉賓集杏梁 嘉賓(かひん) 杏梁(きょうりょう)に集まる 銜書表周瑞 書を銜(ふく)んで周瑞(しゅうずい)を表し 入幕応王祥 幕(とばり)に入りて王祥(おうしょう)に応ず 暮宿空城裏...
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初唐28ー李嬌 柳 柳 揚柳鬱氳氳 揚柳(ようりゅう) 鬱(うつ)として氤氳(いんうん) 金堤総翠氛 金堤(きんてい) 総(すべ)て翠(みどり)の氛(ふん) 庭前花類雪 庭前(ていぜん) 花は雪に類(たぐい)し 楼際葉如雲 楼際(ろうさい) 葉は雲の如し 列宿分龍影 列宿(れつしゅく)...
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初唐29ー陳子昂 軒轅台 軒轅台 北登薊丘望 北のかた 薊丘(けいきゅう)に登りて望み 求古軒轅台 古(いにしえ)の軒轅台(けんえんだい)を求む 応龍已不見 応龍(おうりゅう) 已(すで)に見えず 牧馬空黄埃 牧馬(ぼくば) 空しく黄埃(こうあい) 尚想広成子 尚(な)お想う 広成子(こうせいし)...
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初唐30ー陳子昂 燕昭王 燕の昭王 南登碣石館 南のかた 碣石館(けつせきかん)に登り 遥望黄金台 遥かに黄金台(おうごんだい)を望む 丘陵尽喬木 丘陵 尽(ことごと)く喬木(きょうぼく) 昭王安在哉 昭王 安(いず)くに在りや 覇図悵已矣 覇図(はと) 悵(ちょう)として已(や)んぬるかな...
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初唐31ー陳子昂 登幽州台歌 幽州の台に登るの歌 前不見古人 前(さき)に古人(こじん)を見ず 後不見来者 後(のち)に来者(らいしゃ)を見ず 念天地之悠悠 天地の悠悠(ゆうゆう)たるを念(おも)い 独愴然而涕下 独り愴然(そうぜん)として涕(なんだ)下(くだ)る ⊂訳⊃ 古の人の姿は見えず...
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初唐32ー陳子昂 晩次楽郷県 晩に楽郷県に次る 故郷杳無際 故郷(こきょう) 杳(よう)として際(はて)無し 日暮且孤征 日暮(にちぼ) 且(しばら)く孤征(こせい)す 川原迷旧国 川原(せんげん) 旧国に迷い 道路入辺城 道路(どうろ) 辺城(へんじょう)に入る 野戍荒煙断 野戍(やじゅ)...
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初唐33ー杜審言 渡湘江 湘江を渡る 遅日園林悲昔遊 遅日(ちじつ) 園林(えんりん) 昔遊(せきゆう)を悲しむ 今春花鳥作辺愁 今春(こんしゅん) 花鳥(かちょう) 辺愁(へんしゅう)を作(な)す 独憐京国人南竄 独り憐れむ 京国(けいこく)の人(ひと)南竄(なんざん)せられ 不似湘江水北流...
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初唐34ー杜審言 旅寓安南 安南に旅寓す 交趾殊風候 交趾(こうし) 風候(ふうこう)殊(こと)なり 寒遅暖復催 寒(かん)遅くして 暖 復(また)た催(もよお)す 仲冬山果熟 仲冬(ちゅうとう) 山果(さんか)熟し 正月野花開 正月(しょうがつ) 野花(やか)開く 積雨生昏霧 積雨(せきう)...
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