初唐15ー盧照粼
九月九日登玄武山 九月九日 玄武山に登る
九月九日眺山川 九月九日 山川(さんせん)を眺め
帰心帰望積風塵 帰心(きしん)帰望(きぼう) 風塵(ふうじん)積(つ)む
他郷共酌金花酒 他郷 共(とも)に酌(く)む 金花(きんか)の酒
万里同悲鴻雁天 万里 同(とも)に悲しむ 鴻雁(こうがん)の天
⊂訳⊃
重陽の節句 山川の景色を眺め
帰郷を願い 歳月は過ぎていく
ともに飲む 他郷の酒は金花の酒
空飛ぶ雁と 流離の想いを共に悲しむ
⊂ものがたり⊃ 盧照粼(ろしょうりん:634?ー680?)は幽州范陽(河北省涿県)の人。高宗のころに宗室の?王(とうおう)に仕えて詩才を認められ、新都(四川省成都市の北)の県尉になりました。同じころ追放されて蜀地にきていた王勃と交わり、交流を深めました。
盧照粼は王勃より十六歳も年長でしたが、親しく交わり、幾つかの唱和の詩を残しています。「九月九日 玄武山に登る」は王勃の「蜀中九日」(1月13日のブログ参照)に和する作と見られ、玄武山上に望郷台がありました。詩は二組の対句からなり、形式を王勃の詩に合わせて望郷の思いを唱和しています。
九月九日登玄武山 九月九日 玄武山に登る
九月九日眺山川 九月九日 山川(さんせん)を眺め
帰心帰望積風塵 帰心(きしん)帰望(きぼう) 風塵(ふうじん)積(つ)む
他郷共酌金花酒 他郷 共(とも)に酌(く)む 金花(きんか)の酒
万里同悲鴻雁天 万里 同(とも)に悲しむ 鴻雁(こうがん)の天
⊂訳⊃
重陽の節句 山川の景色を眺め
帰郷を願い 歳月は過ぎていく
ともに飲む 他郷の酒は金花の酒
空飛ぶ雁と 流離の想いを共に悲しむ
⊂ものがたり⊃ 盧照粼(ろしょうりん:634?ー680?)は幽州范陽(河北省涿県)の人。高宗のころに宗室の?王(とうおう)に仕えて詩才を認められ、新都(四川省成都市の北)の県尉になりました。同じころ追放されて蜀地にきていた王勃と交わり、交流を深めました。
盧照粼は王勃より十六歳も年長でしたが、親しく交わり、幾つかの唱和の詩を残しています。「九月九日 玄武山に登る」は王勃の「蜀中九日」(1月13日のブログ参照)に和する作と見られ、玄武山上に望郷台がありました。詩は二組の対句からなり、形式を王勃の詩に合わせて望郷の思いを唱和しています。