初唐17ー駱賓王
詠鵝 鵝を詠ず
鵝 鵝 鵝 鵝(が) 鵝 鵝
曲項向天歌 項(うなじ)を曲(ま)げて天に向かって歌う
白毛浮緑水 白毛(はくもう) 緑水(りょくすい)に浮かび
紅掌撥清波 紅掌(こうしょう) 清波(せいは)を撥(はら)う
⊂訳⊃
が が が が が
項を曲げて 天に向かって鵝鳥は鳴く
白い羽毛を 緑の水に浮かべているが
紅の足は しきりに波を掻き分ける
⊂ものがたり⊃ 駱賓王(らくひんのう:640?ー684?)は婺州義烏(浙江省義烏県)の人。少年のころから詩才を謳われ、神童と称されました。長じて宗室の道王(どうおう)に仕え、武功(陝西省武功県)の主簿になります。
「鵝を詠ず」は少年時代の作とされており、詠物詩ですが初句に奇抜さが見られ、神童の名に恥じない作品でしょう。加えて、結びの「紅掌 清波を撥う」は鵞鳥が水中でひっきりなしに足を動かして、隠れた努力をしていることを描いており、深みのある見識を示しています。
詠鵝 鵝を詠ず
鵝 鵝 鵝 鵝(が) 鵝 鵝
曲項向天歌 項(うなじ)を曲(ま)げて天に向かって歌う
白毛浮緑水 白毛(はくもう) 緑水(りょくすい)に浮かび
紅掌撥清波 紅掌(こうしょう) 清波(せいは)を撥(はら)う
⊂訳⊃
が が が が が
項を曲げて 天に向かって鵝鳥は鳴く
白い羽毛を 緑の水に浮かべているが
紅の足は しきりに波を掻き分ける
⊂ものがたり⊃ 駱賓王(らくひんのう:640?ー684?)は婺州義烏(浙江省義烏県)の人。少年のころから詩才を謳われ、神童と称されました。長じて宗室の道王(どうおう)に仕え、武功(陝西省武功県)の主簿になります。
「鵝を詠ず」は少年時代の作とされており、詠物詩ですが初句に奇抜さが見られ、神童の名に恥じない作品でしょう。加えて、結びの「紅掌 清波を撥う」は鵞鳥が水中でひっきりなしに足を動かして、隠れた努力をしていることを描いており、深みのある見識を示しています。