ティェンタオの自由訳漢詩 1855
南北朝56ー歌謠 折楊柳歌 折楊柳歌 健児須快馬 健児(けんじ)は須(すべか)らく快馬(かいば)なるべし 快馬須健児 快馬は須らく健児なるべし 駜跋黄塵下 駜跋(ひつばつ)たり 黄塵(こうじん)の下(もと) 然後別雄雌 然(しか)る後(のち)に雄雌(ゆうし)を別(わか)つ ※ 三句目の 駜...
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南北朝57ー歌謠 隴頭歌 隴頭歌 隴頭流水 隴頭(ろうとう)の流水(りゅうすい) 流離山下 山下(さんか)に流離(りゅうり)す 念吾一身 念(おも)う 吾(わ)れ一身 飄然曠野 曠野(こうや)に飄然(ひょうぜん)たり 朝発欣城 朝(あした)に欣城(きんじょう)を発し 暮宿隴頭...
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南北朝58ー歌謠 敕勒歌 敕勒の歌 敕勒川 敕勒(ちょくろく)の川 陰山下 陰山(いんざん)の下(もと) 天似穹廬 天は穹廬(きゅうろ)に似て 籠蓋四野 四野(しや)を籠蓋(ろうがい)す 天蒼蒼 天は蒼蒼(そうそう)たり 野茫茫 野は茫茫(ぼうぼう)たり 風吹草低...
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南北朝59ー陰鏗 渡青草湖 青草湖を渡る 洞庭青溜満 洞庭(どうてい) 青溜(せいりゅう)満ち 平湖錦帆張 平湖(へいこ) 錦帆(きんぱん)張る 阮水桃花色 阮水(げんすい) 桃花(とうか)の色 湘流杜若香 湘流(しょうりゅう) 杜若(とじゃく)の香(かおり) 穴去茅山近...
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南北朝60ー江総 閨怨篇 閨怨篇 寂寂青楼大道辺 寂寂(せきせき)たる青楼(せいろう) 大道(だいどう)の辺(ほとり) 紛紛白雪綺窗前 紛紛(ふんぷん)たる白雪(はくせつ) 綺窗(きそう)の前(まえ) 池上鴛鴦不独自 池上(ちじょう)の鴛鴦(えんおう) 独自(どくじ)ならず 帳中蘇合還空然...
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南北朝61ー陳後主 玉樹後庭花 玉樹後庭花 麗宇芳林対高閣 麗宇(れいう) 芳林(ほうりん) 高閣(こうかく)に対し 新粧豔質本傾城 新粧(しんしょう)の豔質(れいしつ)は本(もと)より城を傾く 映戸凝嬌乍不進 戸(と)に映り嬌(きょう)を凝(こ)らして乍(たちま)ち進まず 出帳含態笑相迎 帳(とばり)を出(い)で態(たい)を含み...
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初唐1ー魏徴 述懐 述懐 (前半八句) 中原還逐鹿 中原(ちゅうげん) 還(ま)た鹿を逐(お)い 投筆事戎軒 筆を投じて戎軒(じゅうけん)を事(こと)とす 縦横計不就 縦横(じゅうおう) 計 就(な)らざるも 慷慨志猶存 慷慨(こうがい) 志 猶(な)お存す 杖策謁天子...
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初唐2ー魏徴 述懐 述懐 (後半十二句) 鬱紆陟高岫 鬱紆(うつう)として高岫(こうしゅう)に陟(のぼ)り 出没望平原 出没(しゅつぼつ)して平原を望む 古木鳴寒鳥 古木(こぼく) 寒鳥(かんちょう)鳴き 空山啼夜猿 空山(くうざん) 夜猿(やえん)啼く 既傷千里目...
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初唐3ー虞世南 蝉 蝉 垂緌飲清露 緌(すい)を垂(た)れて清露(せいろ)を飲み 流響出疏桐 響(ひび)きを流して疏桐(そとう)より出(い)づ 居高声自遠 高きに居(お)りて声(こえ)自(おのず)から遠し 是非藉秋風 是(こ)れ秋風(しゅうふう)を藉(か)るに非(あら)ず ⊂訳⊃...
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初唐4ー虞世南 春夜 春夜 春苑月裴回 春苑(しゅんえん) 月(つき)裴回(はいかい) 竹堂侵夜開 竹堂(ちくどう) 夜を侵(おか)して開く 驚鳥排林度 驚鳥(きょうちょう) 林を排(ひら)いて度(わた)り 風花隔水来 風花(ふうか) 水を隔てて来たる ⊂訳⊃ 春の庭に...
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初唐5ー王積 野望 野の望め 東皐薄暮望 東皐(とうこう) 薄暮(はくぼ)に望み 徙倚欲何依 徙倚(しい) 何(いず)くに依(よ)らんと欲する 樹樹皆秋色 樹樹(じゅじゅ) 皆(み)な秋色(しゅうしょく) 山山唯落暉 山山(さんさん) 唯(た)だ落暉(らくき) 牧人駆犢返 牧人(ぼくじん)...
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初唐6ー王積 独坐 独り坐す 問君樽酒外 君に問う 樽酒(そんしゅ)の外(そと) 独坐更何須 独坐(どくざ) 更(さら)に何をか須(もち)いん 有客談名理 客の名理(めいり)を談(だん)ずる有り 無人索地租 人の地租(ちそ)を索(もと)むる無し 三男婚令族 三男 令族(れいぞく)に婚(こん)し...
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初唐7ー上官儀 入朝洛堤歩月 朝に入らんとして洛堤にて月に歩む 脈脈広川流 脈脈(みゃくみゃく)として広川(こうせん)流る 駆馬歴長洲 馬を駆(か)って長洲(ちょうしゅう)を歴(ふ) 鵲飛山月曙 鵲(かささぎ)飛んで 山月(さんげつ)曙(あ)け 蝉噪野風秋 蝉(せみ)噪(さわ)いで 野風(やふう)秋なり ⊂訳⊃...
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初唐8ー郭震 子夜春歌 子夜春歌 陌頭楊柳枝 陌頭(はくとう) 楊柳(ようりゅう)の枝 已被春風吹 已(すで)に春風(しゅんぷう)に吹かる 妾心正断絶 妾(しょう)が心 正(まさ)に断絶(だんぜつ)す 君懐那得知 君が懐(おも)い 那(なん)ぞ知るを得(え)ん ⊂訳⊃ 道のほとりの柳の枝も...
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初唐9ー王勃 詠風 風を詠む 肅肅涼景生 肅肅(しゅくしゅく)として涼景(りょうけい)生じ 加我林壑清 我(わ)が林壑(りんがく)に清きを加う 駆煙尋礀戸 煙を駆(か)りて礀戸(かんこ)を尋ね 巻霧出山楹 霧を巻いて山楹(さんえい)に出(い)づ 去来固無跡 去来(きょらい)...
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初唐10ー王勃 送杜少府 杜少府の任に蜀 之任蜀川 川に之くを送る 城闕輔三秦 城闕(じょうけつ) 三秦(さんしん)に輔(ほ)たり 風煙望五津 風煙(ふうえん) 五津(ごしん)を望む 与君離別意 君と離別(りべつ)の意(い) 同是宦游人 同じく是(こ)れ宦游(かんゆう)の人 海内存知己...
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初唐11ー王勃 蜀中九日 蜀中九日 九月九日望郷台 九月九日 望郷台(ぼうきょうだい) 他席他郷送客杯 他席他郷 客を送る杯(はい) 人情已厭南中苦 人情 已(すで)に厭(いと)う 南中(なんちゅう)の苦(く) 鴻雁那従北地来 鴻雁(こうがん)那(なん)ぞ 北地(ほくち)より来たる ⊂訳⊃ 重陽の節句に...
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初唐12ー王勃 別薛華 薛華に別る 送送多窮路 送り送れば窮路(きゅうろ)多く 遑遑独問津 遑遑(こうこう)として 独り津(しん)を問う 悲涼千里道 悲涼(ひりょう) 千里の道 凄断百年身 凄断(せいだん) 百年の身 心事同漂泊 心事(しんじ) 同じく漂泊(ひょうはく) 生涯共苦辛...
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初唐13ー王勃 滕王閣 滕王閣 滕王高閣臨江渚 滕王(とうおう)の高閣 江渚(こうしょ)に臨み 佩玉鳴鸞罷歌舞 佩玉(はいぎょく) 鳴鸞(めいらん) 歌舞 罷(や)みぬ 画棟朝飛南浦雲 画棟(がとう) 朝(あした)に飛ぶ南浦(なんぽ)の雲 珠簾暮捲西山雨 珠簾(しゅれん) 暮(くれ)に捲(ま)く西山の雨...
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初唐14ー楊炯 従軍行 従軍行 烽火照西京 烽火(ほうか) 西京(せいきょう)を照らし 心中自不平 心中(しんちゅう) 自(おのず)から平(たい)らかならず 牙璋辞鳳闕 牙璋(がしょう) 鳳闕(ほうけつ)を辞し 鉄騎繞龍城 鉄騎(てっき) 龍城(りゅうじょう)を繞(めぐ)る 雪暗凋旗画...
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