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ティェンタオの自由訳漢詩 2231

 北宋56ー王安石      鐘山即事               鐘山即事   澗水無声繞竹流   澗水(かんすい)  声無くして   竹を繞(めぐ)って流る   竹西花草弄春柔   竹西(ちくせい)の花草(かそう)  春柔(しゅんじゅう)を弄(ろう)す   芧簷相対坐終日   芧簷(ぼうえん)  相対(あいたい)して  坐(ざ)すること終日   一鳥不啼山更幽   一鳥(いっちょう)啼かず...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2232

 北宋57ー王安石      江 上                 江 上   江北秋陰一半開   江北(こうほく)の秋陰(しゅういん)  一半(いっぱん)開き   暁雲含雨却低回   暁雲(ぎょううん)   雨を含んで却(かえ)って低回(ていかい)す   青山繚繞疑無路   青山(せいざん)   繚繞(りょうじょう)して路(きち)無きかと疑えば   忽見千帆隠映来   忽(たちま)ち見る...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2233

 北宋58ー王安石     新 花               新 花   老年少忻豫     老年(ろうねん)  忻豫(きんよ)少(まれ)なり   況復病在牀     況(いわ)んや復(ま)た  病(や)んで牀(しょう)に在るをや   汲水置新花     水を汲(く)んで新花(しんか)を置き   取慰此流芳     慰めを此の流芳(りゅうほう)に取る   流芳秖須臾     流芳...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2234

 北宋59ー黄庭堅     夜発分寧寄            夜 分寧を発し     杜澗叟               杜澗叟に寄す   陽関一曲水東流   陽関(ようかん)の一曲(いっきょく)  水は東に流れ   燈火旌陽一釣舟   灯火(とうか)  旌陽(せいよう)   一釣舟(いちちょうしゅう)   我自只如常日酔   我れ自(おのず)から只(た)だ常日(じょうじつ)の酔(えい)の如し...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2235

 北宋60ー黄庭堅     寄黄幾復              黄幾復に寄す   我居北海君南海   我れは北海(ほっかい)に居り   君は南海(なんかい)   寄雁伝書謝不能   雁(がん)に寄せて書を伝うるに  能(あた)わずと謝(しゃ)す   桃李春風一杯酒   桃李(とうり)の春風(しゅんぷう)  一杯の酒   江湖夜雨十年燈   江湖(こうこ)の夜雨(やう)  十年の灯(ともしび)...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2236

 北宋61ー黄庭堅    六月十七日昼寝         六月十七日 昼寝ぬ   紅塵席帽烏靴裏   紅塵(こうじん)   席帽(せきぼう)  烏靴(うか)の裏(うち)   想見滄州白鳥双   想見(そうけん)す 滄州(そうしゅう)  白鳥の双(そう)   馬齕枯萁喧午枕   馬は枯萁(こき)を齕(か)みて午枕(ごちん)に喧(かまびす)しく   夢成風雨浪翻江   夢に風雨と成(な)りて  浪...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2237

 北宋62ー黄庭堅    雨中登岳陽楼          雨中 岳陽楼に登り    望君山 二首 其一       君山を望む 二首  其の一   投荒万死鬢毛斑   荒(こう)に投ぜられて  万死(ばんし)  鬢毛(びんもう)斑(まだら)なり   生出瞿塘灔澦関   生きて出(い)づ  瞿塘(くとう)  灔澦(えんよ)の関(かん)   未到江南先一笑   未(いま)だ江南(こうなん)に到らざるに...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2238

 北宋63ー黄庭堅    雨中登岳陽楼          雨中 岳陽楼に登り    望君山 二首 其二       君山を望む 二首  其の二   満川風雨独憑欄   満川(まんせん)の風雨  独り欄(らん)に憑(よ)る   綰結湘娥十二鬟   綰結(わんけつ)す  湘娥(しょうが)の十二鬟(じゅうにかん)   可惜不当湖水面   惜(おし)むべし    湖水の面(めん)に当たらず...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2239

 北宋64ー秦観      牽牛花                牽牛花   銀漢初移漏欲残   銀漢(ぎんかん)  初めて移りて 漏(ろう)  残(ざん)せんと欲す   歩虚人倚玉欄干   歩虚(ほきょ)の人は倚(よ)る   玉欄干(ぎょくらんかん)   仙衣染得天辺碧   仙衣(せんい)   染め得たり  天辺(てんぺん)の碧(へき)   乞与人間向暁看...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2240

 北宋65ー秦観    春日四首 其一          春日 四首  其の一   幅巾投暁入西園   幅巾(ふくきん)  暁(あかつき)に投じて  西園(せいえん)に入れば   春動林塘物物鮮   春は林塘(りんとう)を動かして   物物(ぶつぶつ)鮮(あざ)やかなり   却憩小亭纔日出   却(かえ)って小亭に憩(いこ)えば  纔(わずか)に日(ひ)出づ   海棠花発麝香眠...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2241

 北宋66ー秦観    春日四首 其二          春日 四首  其の二   一夕軽雷落万糸   一夕(いっせき)  軽雷(けいらい)  万糸(ばんし)を落とし   霽光浮瓦碧参差   霽光(せいこう)  瓦(かわら)に浮かんで  碧(みどり)  参差(しんし)たり   有情芍薬含春涙   情(じょう)有る芍薬(しゃくやく)は春涙(しゅんるい)を含み   無力薔薇臥暁枝...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2242

 北宋67ー秦観    秋日三首 其一        秋日 三首  其の一   霜落邗溝積水清   霜は邗溝(かんこう)に落ちて  積水(せきすい)清し   寒星無数傍船明   寒星(かんせい)  無数  船に傍(そ)って明らかなり   菰蒲深処疑無地   菰蒲(こほ)深き処(ところ)    地無きかと疑えば   忽有人家笑語声   忽(たちま)ち    人家  笑語(しょうご)の声有り...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2243

 北宋68ー陳師道     十七日観潮           十七日 潮を観る   漫漫平沙走白虹   漫漫(まんまん)たる平沙(へいさ)  白虹(はくこう)を走らす   瑶台失手玉杯空   瑶台(ようだい)  手を失(しっ)して玉杯(ぎょくはい)空(むな)し   晴天揺動清江底   晴天(せいてん)揺動(ようどう)す  清江(せいこう)の底(うち)   晩日浮沈急浪中...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2244

 北宋69ー陳師道    除夜対酒贈少章      除夜 酒に対して少章に贈る   歳晩身何託     歳晩(さいばん)  身  何(なに)にか託(たく)せん   燈前客未空     燈前(とうぜん)   客  未(いま)だ空(むな)しからず   半生憂患裏     半生(はんせい)  憂患(ゆうかん)の裏(うち)   一夢有無中     一夢(いちむ)    有無(うむ)の中(うち)...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2245

 北宋70ー陳師道     示三子               三子に示す   去遠即相忘     去ること遠くして   即(たと)い相忘(あいわす)るとも   帰近不可忍     帰ること近ければ  忍(しの)ぶ可(べ)からず   児女已在眼     児女(じじょ)   已(すで)に眼(まなこ)に在り   眉目略不省     眉目(びもく)   略々(ほぼ)省(せい)せず   喜極不得語...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2246

 北宋71ー陳師道    春懐示鄰里              春懐 隣里に示す   断牆着雨蝸成字   断牆(だんしょう)  雨を着(ちゃく)して  蝸(か)   字(じ)を成し   老屋無僧燕作家   老屋(ろうおく)   僧(そう)無くして  燕(つばめ)  家を作(な)す   剰欲出門追語笑   剰(すこぶ)る門を出でて語笑(ごしょう)を追わんと欲するも   却嫌帰鬢逐塵沙...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2247

 北宋72ー張舜民      村 居                村 居   水繞陂田竹繞籬   水は陂田(ひでん)を繞(めぐ)り  竹は籬(まがき)を繞る   楡銭落尽槿花稀   楡銭(ゆせん)  落ち尽くして  槿花(きんか)稀(まれ)なり   夕陽牛背無人臥   夕陽(せきよう)  牛背(ぎゅうはい)に人の臥(ふ)する無し   帯得寒鴉両両帰   寒鴉(かんあ)を帯(お)び得て...

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ティェンタオの自由訳漢詩 号外

     現在、このブログ上に公開されている詩はつぎの通りです。   なお、()中の№は「ティェンタオの自由訳漢詩」の番号を示します。       個 人 詩 集    ・王 維 (№ 131ー 249 :2008.11.13ー2009. 3.12)    ・李 白 (№ 250ー 467 :2009. 3.20ー2009.10.23)    ・杜 甫 (№ 468ー 745 :2009.11....

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ティェンタオの自由訳漢詩 2248

 南宋1ー陳与義     襄邑道中            襄邑の道中   飛花両岸照船紅   飛花(ひか)  両岸に船を照らして紅(くれない)なり   百里楡堤半日風   百里の楡堤(ゆてい)  半日(はんにち)の風   臥看満天雲不動   臥(ふ)して看(み)る   満天(まんてん)  雲の動かざるを   不知雲与我倶東   知らず 雲  我れと倶(とも)に東(ひがし)するを   ⊂訳⊃...

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ティェンタオの自由訳漢詩 2249

 南宋2ー陳与義    中牟道中二首 其一      中牟道中 二首  其の一   雨意欲成還未成   雨意(うい)   成(な)らんと欲して還(な)お未(いま)だ成らず   帰雲却作伴人行   帰雲(きうん)  却(かえ)って人に伴(ともな)って行くを作(な)す   依然壊郭中牟県   依然たる壊郭(かいかく)  中牟県(ちゅうぼうけん)   千尺浮屠管送迎   千尺の浮屠(ふと)...

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