南北朝56ー歌謠
折楊柳歌 折楊柳歌
健児須快馬 健児(けんじ)は須(すべか)らく快馬(かいば)なるべし
快馬須健児 快馬は須らく健児なるべし
駜跋黄塵下 駜跋(ひつばつ)たり 黄塵(こうじん)の下(もと)
然後別雄雌 然(しか)る後(のち)に雄雌(ゆうし)を別(わか)つ
※ 三句目の 駜 は足偏に必です。
外字になるので同音の字に変えました。
⊂訳⊃
勇士には 駿馬がふさわしい
駿馬には 勇士がふさわしい
黄塵を蹴立てて馬を走らせれば
勇士か臆病かの見分けはつく
⊂ものがたり⊃ この詩も「折楊柳歌」のひとつですが、内容は題名と関係がありません。題名は鼓角横吹曲の曲名を示すものでしょう。はじめに同語を並べ変えただけの素朴な対句が置かれており、対句の技法が北朝の歌謠に取り入れられていく形を示しています。
騎馬を走らせて見れば、「雄雌」(勇士と臆病者)の区別はつくと、騎馬民族らしい気概を詠っています。
折楊柳歌 折楊柳歌
健児須快馬 健児(けんじ)は須(すべか)らく快馬(かいば)なるべし
快馬須健児 快馬は須らく健児なるべし
駜跋黄塵下 駜跋(ひつばつ)たり 黄塵(こうじん)の下(もと)
然後別雄雌 然(しか)る後(のち)に雄雌(ゆうし)を別(わか)つ
※ 三句目の 駜 は足偏に必です。
外字になるので同音の字に変えました。
⊂訳⊃
勇士には 駿馬がふさわしい
駿馬には 勇士がふさわしい
黄塵を蹴立てて馬を走らせれば
勇士か臆病かの見分けはつく
⊂ものがたり⊃ この詩も「折楊柳歌」のひとつですが、内容は題名と関係がありません。題名は鼓角横吹曲の曲名を示すものでしょう。はじめに同語を並べ変えただけの素朴な対句が置かれており、対句の技法が北朝の歌謠に取り入れられていく形を示しています。
騎馬を走らせて見れば、「雄雌」(勇士と臆病者)の区別はつくと、騎馬民族らしい気概を詠っています。