ティェンタオの自由訳漢詩 1995
盛唐89ー岑参 登總持閣 總持閣に登る 高閣逼諸天 高閣(こうかく) 諸天(しょてん)に逼(せま)り 登臨近日辺 登臨(とうりん)すれば日辺(じっぺん)に近し 晴開万井樹 晴れては開く 万井(ばんせい)の樹(じゅ) 愁看五陵烟 愁えては看る 五陵(ごりょう)の烟(けむり) 檻外低秦嶺...
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盛唐90ー高適 田家春望 田家の春望 出門何所見 門を出(い)でて何の見る所ぞ 春色満平蕪 春色(しゅんしょく) 平蕪(へいぶ)に満つ 可歎無知己 歎(たん)ず可(べ)し 知己(ちき)無きを 高陽一酒徒 高陽(こうよう)の一酒徒(いちしゅと) ⊂訳⊃ わが家の門を出れば 何が見えるのか...
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盛唐91ー高適 栄州歌 栄州の歌 栄州少年厭原野 栄州(えいしゅう)の少年 原野(げんや)に厭(あ)く 皮裘蒙茸猟城下 皮裘(ひきゅう) 蒙茸(もうじょう)として 城下に猟(かり)す 虜酒千鍾不酔人 虜酒(りょしゅ)千鍾(せんしょう) 人を酔わしめず 胡児十歳能騎馬 胡児(こじ) 十歳 能(よ)く馬に騎(の)る...
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盛唐92ー高適 邯鄲少年行 邯鄲少年行 (前半八句) 邯鄲城南游侠子 邯鄲(かんたん)城南 游侠(ゆうきょう)の子(こ) 自矜生長邯鄲裏 自ら矜(ほこ)る 邯鄲の裏(うち)に生長せしを 千場縦博家仍富 千場(せんじょう) 博(はく)を縦(ほしいまま)にして 家 仍(な)お富み 幾度報讎身不死...
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盛唐93ー高適 邯鄲少年行 邯鄲少年行 (後半六句) 君不見今人交態薄 君(きみ)見ずや 今人(きんじん) 交態(こうたい)の薄きを 黄金用尽還疎索 黄金(おうごん) 用い尽くせば還(ま)た疎索(そさく) 以茲感歎辞旧遊 茲(ここ)を以て感歎して旧遊(きゅうゆう)を辞し 更於時事無所求...
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盛唐94ー高適 別董大二首 其一 董大に別る 二首 其の一 十里黄雲白日曛 十里の黄雲(こううん) 白日(はくじつ)曛(くら)し 北風吹雁雪紛紛 北風(ほくふう) 雁(かり)を吹いて 雪紛紛(ふんぷん) 莫愁前路無知己 愁うる莫(な)かれ 前路(ぜんろ)に知己(ちき)無きことを 天下誰人不識君 天下 誰人(たれびと)か...
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盛唐95ー高適 除夜作 除夜の作 旅館寒燈独不眠 旅館の寒燈(かんとう) 独り眠らず 客心何事転凄然 客心(かくしん) 何事ぞ 転(うた)た凄然(せいぜん) 故郷今夜思千里 故郷(こきょう) 今夜 千里を思う 霜鬢明朝又一年 霜鬢(そうびん) 明朝 又(ま)た一年 ⊂訳⊃ 寒々とした宿の灯火...
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盛唐96ー高適 九曲詞 九曲詞 鉄馬横行鉄嶺頭 鉄馬(てつば)横行(おうこう)す 鉄嶺(てつれい)の頭(ほとり) 西看邏娑取封侯 西のかた邏娑(らさ)を看(み)て封侯(ほうこう)を取らん 青海只今将飲馬 青海(せいかい) 只今 将(まさ)に馬に飲(みずか)わんとす 黄河不用更防秋 黄河(こうが)用いず...
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盛唐97ー高適 塞上聞吹笛 塞上にて笛を吹くを聞く 雪浄胡天牧馬還 雪浄(きよ)し 胡天(こてん) 馬を牧(ぼく)して還(かえ)れば 月明羌笛戍楼? 月は明らかに 羌笛(きようてき) 戍楼(じゅろう)?(しず)かなり 借問梅花何処落 借問(しゃもん)す 梅花 何(いず)れの処(ところ)よりか落つる 風吹一夜満関山 風吹いて...
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☆ ティェンタオの自由訳漢詩 ⊂ブログ案内⊃ 盛唐の有名詩人 王 維 平成20年11月13日ー平成21年 3月12日 ブログ参照 李 白 平成21年 3月20日ー平成21年10月23日 ブログ参照 杜 甫 平成21年11月 1日ー平成22年 8月 5日 ブログ参照 中唐の有名詩人 白居易 平成22年...
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中唐1ー銭起 逢俠者 俠者に逢う 燕趙悲歌士 燕趙(えんちょう) 悲歌(ひか)の士 相逢劇孟家 相逢(あいあ)う 劇孟(げきもう)の家 寸心言不尽 寸心(すんしん) 言い尽さざるに 前路日已斜 前路(ぜんろ) 日 已(すで)に斜めなり ⊂訳⊃ 劇孟のような 俠者の家で...
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中唐2ー銭起 帰雁 帰雁 瀟湘何事等?囘 瀟湘(しょうしょう) 何事ぞ 等閑(とうかん)に回(かえ)る 水碧沙明両岸苔 水は碧(みどり)に 沙(すな)明らかに 両岸苔(こけ)あり 二十五絃弾夜月 二十五絃 夜月(やげつ)に弾(だん)ずれば 不勝清怨却飛来 清怨(せいえん)に勝(た)えずして...
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中唐3ー張継 楓橋夜泊 楓橋夜泊 月落烏啼霜満天 月落ち 烏(からす)啼いて 霜 天に満つ 江楓漁火対愁眠 江楓(こうふう) 漁火(ぎょか) 愁眠(しゅうみん)に対す 姑蘇城外寒山寺 姑蘇(こそ)城外 寒山寺(かんざんじ) 夜半鐘声到客船 夜半の鐘声(しょうせい) 客船(かくせん)に到る ⊂訳⊃...
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中唐4ー元結 賊退示官吏 賊退いて官吏に示す (前八句) 昔年逢太平 昔年(せきねん) 太平に逢(あ)い 山林二十年 山林(さんりん) 二十年 泉源在庭戸 泉源(せんげん) 庭戸(ていこ)に在り 洞壑当門前 洞壑(どうがく) 門前に当たる 井税有常期 井税(せいぜい)...
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中唐5ー元結 賊退示官吏 賊退いて官吏に示す (中八句) 今来典斯郡 今 来たりて斯(こ)の郡を典(つかさど)るに 山夷又紛然 山夷(さんい) 又(ま)た紛然(ふんぜん)たり 城小賊不屠 城(まち)小にして 賊(ぞく)屠(ほう)らず 人貧傷可憐 人(ひと)貧にして 傷み憐れむ可し 是以陷隣境...
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中唐6ー元結 賊退示官吏 賊退いて官吏に示す (後八句) 今彼徴斂者 今 彼(か)の徴斂(ちょうれん)の者 迫之如火煎 之(これ)に迫ること火煎(かせん)の如し 誰能絶人命 誰(たれ)か能(よ)く人命(じんめい)を絶ちて 以作時世賢 以て時世(じせい)の賢(けん)と作(な)らん 思欲委符節...
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中唐7ー韓翃 宿石邑山中 石邑山中に宿す 浮雲不共此山斉 浮雲(ふうん)も此の山と斉(ひと)しからず 山靄蒼蒼望転迷 山靄(さんあい)蒼蒼(そうそう)として望めば転(うた)た迷う 暁月暫飛千樹裏 暁月(ぎょうげつ)暫(しばら)く飛ぶ 千樹の裏(うち) 秋河隔在数峰西 秋河(しゅうか)隔(へだ)たりて 数峰の西に在り ⊂訳⊃...
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中唐8ー韓翃 寒食 寒食 春城無処不飛花 春城(しゅんじょう) 処(ところ)として飛花(ひか)ならざるは無く 寒食東風御柳斜 寒食(かんしょく) 東風(とうふう) 御柳(ぎょりゅう)斜めなり 日暮漢宮伝蝋燭 日暮(にちぼ) 漢宮(かんきゅう) 蝋燭(ろうそく)を伝え 軽烟散入五侯家...
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中唐9ー顧況 囝 囝 (前半十一句) 囝生閩方 囝(けん)は閩方(びんぽう)に生まる 閩吏得之 閩(びん)の吏 之(こ)れを得て 乃絶其陽 乃(すなわ)ち其の陽(よう)を絶つ 為臧為獲 臧(ぞう)と為(な)し 獲(かく)と為し 到金満屋...
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中唐10ー顧況 囝 囝 (後半十一句) 郎罷別囝 郎罷(ろうは) 囝(けん)に別る 吾悔生汝 吾(わ)れ汝(なんじ)を生みしを悔(く)ゆ 及汝既生 汝の既(すで)に生まるるに及び 人勧不挙 人 挙(あ)げざるを勧(すす)む 不従人言 人の言(げん)に従わず...
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