盛唐93ー高適
邯鄲少年行 邯鄲少年行 (後半六句)
君不見今人交態薄 君(きみ)見ずや 今人(きんじん) 交態(こうたい)の薄きを
黄金用尽還疎索 黄金(おうごん) 用い尽くせば還(ま)た疎索(そさく)
以茲感歎辞旧遊 茲(ここ)を以て感歎して旧遊(きゅうゆう)を辞し
更於時事無所求 更に時事(じじ)に於いて求むる所(ところ)無し
且与少年飲美酒 且(しばら)く少年と美酒を飲み
往来射猟西山頭 往来(おうらい) 射猟(しゃりょう)せん 西山(せいざん)の頭(ほとり)
⊂訳⊃
君も知っているだろう 今の世のつき合いの薄いことを
有り金を使い果たせば おさらばだ
ご時世に溜め息をつき つき合いもやめ
この世のあれこれに 何も求めぬことにした
しばらくは若者たちと おいしい酒でも飲み
駆け回って狩をしよう あの西の山のほとりで
⊂ものがたり⊃ 後半六句のはじめ四句は、「君見すや」と問いかけて現状を批判します。最近は人情が薄いことを述べ、「更に時事に於いて求むる所無し」といいます。「時事」は世の中のあれこれでしょう。そして結びの二句では、「少年」(十八歳から三十歳くらいをいう)たちと酒でも飲み、狩でもして楽しもうと諦めの口調で詠います。「西山」は邯鄲あたりからみた西の山裾でしょう。
邯鄲少年行 邯鄲少年行 (後半六句)
君不見今人交態薄 君(きみ)見ずや 今人(きんじん) 交態(こうたい)の薄きを
黄金用尽還疎索 黄金(おうごん) 用い尽くせば還(ま)た疎索(そさく)
以茲感歎辞旧遊 茲(ここ)を以て感歎して旧遊(きゅうゆう)を辞し
更於時事無所求 更に時事(じじ)に於いて求むる所(ところ)無し
且与少年飲美酒 且(しばら)く少年と美酒を飲み
往来射猟西山頭 往来(おうらい) 射猟(しゃりょう)せん 西山(せいざん)の頭(ほとり)
⊂訳⊃
君も知っているだろう 今の世のつき合いの薄いことを
有り金を使い果たせば おさらばだ
ご時世に溜め息をつき つき合いもやめ
この世のあれこれに 何も求めぬことにした
しばらくは若者たちと おいしい酒でも飲み
駆け回って狩をしよう あの西の山のほとりで
⊂ものがたり⊃ 後半六句のはじめ四句は、「君見すや」と問いかけて現状を批判します。最近は人情が薄いことを述べ、「更に時事に於いて求むる所無し」といいます。「時事」は世の中のあれこれでしょう。そして結びの二句では、「少年」(十八歳から三十歳くらいをいう)たちと酒でも飲み、狩でもして楽しもうと諦めの口調で詠います。「西山」は邯鄲あたりからみた西の山裾でしょう。