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ティェンタオの自由訳漢詩 1933

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 盛唐27ー儲光羲
   長安道             長安道

  鳴鞭過酒肆     鞭(むち)を鳴らして酒肆(しゅし)に過(よぎ)り
  袨服遊倡門     袨服(げんぷく)して倡門(しょうもん)に遊ぶ
  百万一時尽     百万  一時(いちじ)に尽くるも
  含情無片言     情を含んで片言(へんげん)無し

  ⊂訳⊃
          鞭を鳴らして飲み屋に立ち寄り

          着飾って  妓楼で遊ぶ

          百万銭を  一夜で使い果たすが

          想う心を  決して口に出すことはない


 ⊂ものがたり⊃ 詩題の「長安道」も楽府題のひとつです。鞭を鳴らして行くのは乗馬の貴公子でしょう。「倡門」は遊女のいる妓楼のこと。結びの「情を含んで片言無し」は使った金のことではなく、慕情は胸中に秘めて口に出したりはしないと、侠気のあるところを示します。 

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