盛唐21ー崔?
長干行四首 其二 長干行 四首 其の二
家臨九江水 家は九江(きゅうこう)の水に臨み
来去九江側 九江の側(かたわら)に来去(らいきょ)す
同是長干人 同じく是(こ)れ長干(ちょうかん)の人なるに
生小不相識 生小(せいしょう) 相識(あいし)らず
⊂訳⊃
家は長江の流れに臨み
舟で岸辺を 行き来している
同じ長干の生まれというのに
幼い頃から 君と出会ったことはない
⊂ものがたり⊃ 其の二は其の一の詩に対する男の答えです。「九江」は長江の下流一帯をいい、小舟で荷を運ぶ仕事でしょう。おれは長干の生まれだが、「生小 相識らず」といいます。ここが落ちで、女は他国者なのに同郷ではないかしらと男を誘ったのです。
宴会の席で座興に作られた遊びの詩であり、宮廷詩に見られない軽妙さに新しさがあります。若いころの王維に似た作品(平成20年11月30日のブログ参照)がありますので、当時、五言四句の小品連作が流行していたようです。
長干行四首 其二 長干行 四首 其の二
家臨九江水 家は九江(きゅうこう)の水に臨み
来去九江側 九江の側(かたわら)に来去(らいきょ)す
同是長干人 同じく是(こ)れ長干(ちょうかん)の人なるに
生小不相識 生小(せいしょう) 相識(あいし)らず
⊂訳⊃
家は長江の流れに臨み
舟で岸辺を 行き来している
同じ長干の生まれというのに
幼い頃から 君と出会ったことはない
⊂ものがたり⊃ 其の二は其の一の詩に対する男の答えです。「九江」は長江の下流一帯をいい、小舟で荷を運ぶ仕事でしょう。おれは長干の生まれだが、「生小 相識らず」といいます。ここが落ちで、女は他国者なのに同郷ではないかしらと男を誘ったのです。
宴会の席で座興に作られた遊びの詩であり、宮廷詩に見られない軽妙さに新しさがあります。若いころの王維に似た作品(平成20年11月30日のブログ参照)がありますので、当時、五言四句の小品連作が流行していたようです。