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ティェンタオの自由訳漢詩 1912

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 盛唐6ー張説
   酔中作              酔中の作

  酔後方知楽     酔後(すいご)   方(まさ)に楽しみを知り
  弥勝未酔時     弥々(いよいよ)  未(いま)だ酔わざるの時に勝る
  動容皆是舞     容(かたち)を動かせば  皆  是(こ)れ舞(まい)
  出語総成詩     語(ご)を出(い)だせば  総(すべ)て詩と成る

  ⊂訳⊃
          酔ってはじめて  酒の楽しさがわかり

          飲めば飲むほど  酔わないときより気分がいい

          体を動かせば   それがそのまま舞となり

          言葉を吐けば   それがそっくり詩句となる


 ⊂ものがたり⊃ 張説(667−730)は五言絶句を自家薬籠中のものにしていたようです。この詩は制作時期不明ですが、宴会の座興に作ったものでしょう。自分の才能に自信があり、余裕のある詠い振りから三十歳前後の作品と思われます。酔いを詠って軽妙。李白などに影響を与えたと思われます。

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