南宋9ー李清照
夏日絶句 夏日絶句
生当為人傑 生きては当(まさ)に 人傑(じんけつ)と為(な)るべく
死亦作鬼雄 死しては亦(また) 鬼雄(きゆう)と作(な)らん
至今思項羽 今に至って 項羽(こうう)の
不肯過江東 肯(あえ)て江東(こうとう)に過(よぎ)らざりしを思う
⊂訳⊃
生きている時は 英雄となるべきだ
死んでののちは 黄泉の勇者となるがよい
今の世になって 項羽の潔さがしのばれる
あえて江東の 土を踏まなかった決断が
⊂ものがたり⊃ 「夏日絶句」(かじつぜっく)は南渡後の作品であり、政府の軟弱な対金政策を批判しています。まずはじめの二句で、男は生きているときも死んでからも強く雄々しくなければならないと主張します。秦檜らの講和派を批判するのでしょう。
後半は項羽を持ち出して英雄のあるべき姿をたたえます。楚漢戦争末期、項羽は長江北岸に追いつめられ、江東にもどって再起を図ることもできたのに死を覚悟して踏みとどまりました。その決断を英雄にふさわしい筋の通った態度であると詠うのです。
夏日絶句 夏日絶句
生当為人傑 生きては当(まさ)に 人傑(じんけつ)と為(な)るべく
死亦作鬼雄 死しては亦(また) 鬼雄(きゆう)と作(な)らん
至今思項羽 今に至って 項羽(こうう)の
不肯過江東 肯(あえ)て江東(こうとう)に過(よぎ)らざりしを思う
⊂訳⊃
生きている時は 英雄となるべきだ
死んでののちは 黄泉の勇者となるがよい
今の世になって 項羽の潔さがしのばれる
あえて江東の 土を踏まなかった決断が
⊂ものがたり⊃ 「夏日絶句」(かじつぜっく)は南渡後の作品であり、政府の軟弱な対金政策を批判しています。まずはじめの二句で、男は生きているときも死んでからも強く雄々しくなければならないと主張します。秦檜らの講和派を批判するのでしょう。
後半は項羽を持ち出して英雄のあるべき姿をたたえます。楚漢戦争末期、項羽は長江北岸に追いつめられ、江東にもどって再起を図ることもできたのに死を覚悟して踏みとどまりました。その決断を英雄にふさわしい筋の通った態度であると詠うのです。