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Channel: 漢詩を楽しもう
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ティェンタオの自由訳漢詩 2215

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 北宋40ー欧陽脩
     別 滁               滁に別る

  花光濃爤柳軽明   花光(かこう)は濃爤(のうらん)  柳は軽明(けいめい)
  酌酒花前送我行   酒を花前(かぜん)に酌(く)みて我が行(ゆ)くを送る
  我亦且如常日酔   我れも亦(ま)た且(しばら)く   常日(じょうじつ)の如く酔わん
  莫教弦管作離声   弦管(げんかん)をして  離声(りせい)を作(な)さしむること莫(なか)れ

  ⊂訳⊃
          花の色は鮮やか  柳は軽やかに揺れ

          花咲く木の下で  酒酌み交わして私を送る

          いつものように   しばしの酔いを楽しもう

          管弦の悲しい調べは  やめにしようではないか


 ⊂ものがたり⊃ 詩題の「滁」(じょ)は滁州のこと。滁州刺史三年のあと、帰任に際しての留別の詩です。滁州は中唐の韋応物も刺史として在任し、自然を愛した地です。しかし、欧陽脩は地方の太守の地位に不満でした。送別の宴の管弦も「離声を作さしむること莫れ」と言っています。「離声」は別離の歌。悲しげな調べであったのでしょう。  

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