北宋34ー蘇舜欽
初晴游滄浪亭 初めて晴れ滄浪亭に游ぶ
夜雨連明春水生 夜雨(やう) 明(めい)に連なって 春水(しゅんすい)生じ
矯雲濃暖弄微晴 矯雲(きょううん) 濃暖(のうだん) 微晴(びせい)を弄(ろう)す
簾虚日薄花竹静 簾(れん)虚(むな)しく 日薄く 花竹(かちく)静かなり
時有乳鳩相対鳴 時に乳鳩(にゅうきゅう)有り 相対(あいたい)して鳴く
⊂訳⊃
雨は明け方まで降り 春の水が池にみなぎる
雲は艶めく暖かさで 晴れ間の光とたわむれる
簾には薄い日が射し 花も竹も静かである
ふと見ると 子鳩が向きあって鳴いていた
⊂ものがたり⊃ 詩題の「滄浪亭」(そうろうてい)は平江(江蘇省蘇州市)にあって、もと呉越王の池館でした。それを蘇舜欽が買い取って滄浪亭と名づけました。辞職して平江に住んで間もなくのころの作品で、「春水」は春の雪解け水のことです。雪解けの水で川は増水し、それが夜明けまで降りつづいた雨でいっそう多くなっていました。
承句は雨後の景色です。転句は簾を透かしてみえる庭のようすで、繊細な感性がうかがえます。「乳鳩」は子鳩のこと、ふと見ると庭で子鳩が向きあって鳴いていました。それは無邪気に遊ぶ子供たちの姿とも考えられます。
☆ 近く、陶淵明を削除します。
陶淵明(ティェンタオの自由訳漢詩1639ー1799)
(掲載期間 2013.4.1ー10.4)
以上で、掲載ブログは唐代以降のみになります。
初晴游滄浪亭 初めて晴れ滄浪亭に游ぶ
夜雨連明春水生 夜雨(やう) 明(めい)に連なって 春水(しゅんすい)生じ
矯雲濃暖弄微晴 矯雲(きょううん) 濃暖(のうだん) 微晴(びせい)を弄(ろう)す
簾虚日薄花竹静 簾(れん)虚(むな)しく 日薄く 花竹(かちく)静かなり
時有乳鳩相対鳴 時に乳鳩(にゅうきゅう)有り 相対(あいたい)して鳴く
⊂訳⊃
雨は明け方まで降り 春の水が池にみなぎる
雲は艶めく暖かさで 晴れ間の光とたわむれる
簾には薄い日が射し 花も竹も静かである
ふと見ると 子鳩が向きあって鳴いていた
⊂ものがたり⊃ 詩題の「滄浪亭」(そうろうてい)は平江(江蘇省蘇州市)にあって、もと呉越王の池館でした。それを蘇舜欽が買い取って滄浪亭と名づけました。辞職して平江に住んで間もなくのころの作品で、「春水」は春の雪解け水のことです。雪解けの水で川は増水し、それが夜明けまで降りつづいた雨でいっそう多くなっていました。
承句は雨後の景色です。転句は簾を透かしてみえる庭のようすで、繊細な感性がうかがえます。「乳鳩」は子鳩のこと、ふと見ると庭で子鳩が向きあって鳴いていました。それは無邪気に遊ぶ子供たちの姿とも考えられます。
☆ 近く、陶淵明を削除します。
陶淵明(ティェンタオの自由訳漢詩1639ー1799)
(掲載期間 2013.4.1ー10.4)
以上で、掲載ブログは唐代以降のみになります。