北宋7ー王禹偁
畬田詞五首 其四 畬田の詞 五首 其の四
北山種了種南山 北山(ほくざん) 種(う)え了(おわ)りて南山に種う
相助力耕豈有偏 相助け 力耕して 豈(あ)に偏(へん)有らんや
願得人間皆似我 願わくは 人間(じんかん) 皆 我(われ)に似るを得んことを
也応四海少荒田 也(ま)た応(まさ)に四海(しかい) 荒田(こうでん)少なかるべし
⊂訳⊃
北の山に種を撒いたら 南の山に撒き
助け合って農耕に励み 決して分けへだてをしない
世の人々が われらと同じように心を合わせるなら
きっとこの広い国土に 荒れた畑はなくなるはずだ
⊂ものがたり⊃ 其の四の詩では農民の一致協力の精神をたたえ、農民に成りかわって世の人々に呼びかけます。皆が自分たちと同じように一致団結して働くならば、「四海」(広い国土)に荒れた土地などなくなるだろうと詠います。
この詩は五代時代の混乱のために荒れた土地が多かったことと、農家出身の政府高官に建国初期の健全な精神がやどっていたことを示しています。
畬田詞五首 其四 畬田の詞 五首 其の四
北山種了種南山 北山(ほくざん) 種(う)え了(おわ)りて南山に種う
相助力耕豈有偏 相助け 力耕して 豈(あ)に偏(へん)有らんや
願得人間皆似我 願わくは 人間(じんかん) 皆 我(われ)に似るを得んことを
也応四海少荒田 也(ま)た応(まさ)に四海(しかい) 荒田(こうでん)少なかるべし
⊂訳⊃
北の山に種を撒いたら 南の山に撒き
助け合って農耕に励み 決して分けへだてをしない
世の人々が われらと同じように心を合わせるなら
きっとこの広い国土に 荒れた畑はなくなるはずだ
⊂ものがたり⊃ 其の四の詩では農民の一致協力の精神をたたえ、農民に成りかわって世の人々に呼びかけます。皆が自分たちと同じように一致団結して働くならば、「四海」(広い国土)に荒れた土地などなくなるだろうと詠います。
この詩は五代時代の混乱のために荒れた土地が多かったことと、農家出身の政府高官に建国初期の健全な精神がやどっていたことを示しています。