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ティェンタオの自由訳漢詩 2173

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 晩唐44ー韓偓
     重遊曲江            重ねて曲江に遊ぶ

  鞭梢乱払暗傷情   鞭梢(べんしょう)乱れ払い  暗(あん)に情(じょう)を傷む
  蹤跡難尋露草青   蹤跡(しょうせき)尋ね難く  露草(ろそう)青し
  猶是玉輪曾輾処   猶(な)お是(こ)れ玉輪の曾(かつ)て輾(ひ)きし処(ところ)
  一泓秋水漲浮萍   一泓(いっこう)の秋水(しゅうすい)  浮萍(ふひょう)を漲(みなぎ)らす

  ⊂訳⊃
          小枝を払いつつ  ひそかに心は傷む

          露草は青く茂り  御幸の迹もわからない

          ここがかって    玉輪の通った場所なのか

          水溜りのような秋の池に  浮き草が満ちている


 ⊂ものがたり⊃ 再び「曲江」を訪れてみました。「鞭梢」は細く尖った枝先で、雑木が繁っています。「蹤跡」は足あと、行動の痕跡のことで、ここでは行幸をいいます。鳳輦の跡も見分けにくく、露草が茂っているだけです。「泓」は水溜り、「萍」は浮き草で、水溜りのような池の水面を浮き草が覆いつくしています。

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