中唐100ー李紳
憫農二首 其二 農を憫む 二首 其の二
鋤禾日当午 禾(か)を鋤(たがや)して 日 午(ご)に当たる
汗滴禾下土 汗(あせ) 禾下(かか)の土に滴(したた)る
誰知盤中飧 誰か知らん 盤中(ばんちゅう)の飧(そん)
粒粒皆辛苦 粒粒(りゅうりゅう) 皆 辛苦(しんく)
⊂訳⊃
稲の手入れをしていると 真昼になり
稲のまわりの土に 汗が滴る
大皿に盛った飯の ひと粒ひと粒が
農家の汗の結晶だ そのことを肝に銘じよ
⊂ものがたり⊃ 其の二の詩では農民の辛苦をさらに具体的に描きます。前半、農民は炎天下、汗を滴らせて働きますが、その結果として後半、「盤中の飧」(大皿の飯)があります。転句の「誰か知らん」は二句全体にかかり、そのことをいったい誰が知っているのか、知るべきであると強調します。
李紳は没年も白居易と同じで、白居易が東都洛陽に閑職をえて隠居していたので、李紳も晩年、洛陽に居を移し、ふたりは親しく交わったといいます。
憫農二首 其二 農を憫む 二首 其の二
鋤禾日当午 禾(か)を鋤(たがや)して 日 午(ご)に当たる
汗滴禾下土 汗(あせ) 禾下(かか)の土に滴(したた)る
誰知盤中飧 誰か知らん 盤中(ばんちゅう)の飧(そん)
粒粒皆辛苦 粒粒(りゅうりゅう) 皆 辛苦(しんく)
⊂訳⊃
稲の手入れをしていると 真昼になり
稲のまわりの土に 汗が滴る
大皿に盛った飯の ひと粒ひと粒が
農家の汗の結晶だ そのことを肝に銘じよ
⊂ものがたり⊃ 其の二の詩では農民の辛苦をさらに具体的に描きます。前半、農民は炎天下、汗を滴らせて働きますが、その結果として後半、「盤中の飧」(大皿の飯)があります。転句の「誰か知らん」は二句全体にかかり、そのことをいったい誰が知っているのか、知るべきであると強調します。
李紳は没年も白居易と同じで、白居易が東都洛陽に閑職をえて隠居していたので、李紳も晩年、洛陽に居を移し、ふたりは親しく交わったといいます。