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ティェンタオの自由訳漢詩 2084

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 中唐81ー柳宗元
   南澗中題           南澗中に題す          (後半六句)

  弧生易為感     弧(ひと)りなる生は感(かん)を為(な)し易(やす)く
  失路少所宜     路を失いては宜(よろ)しき所(ところ)少なし
  索寞竟何事     索寞(さくばく)  竟(つい)に何をか事とせん
  徘徊秖自知     徘徊(はいかい)して秖(た)だ自(みずか)ら知る
  誰為後来者     誰か後来(こうらい)の者と為(な)らん
  当与此心期     当(まさ)に此の心と期(き)すべし

  ⊂訳⊃
          一人ぼっちの生活は  物に感じやすく
          路を踏み誤って以来  よいことは少ない
          うらぶれた寂しさ    いったい何をしようというのか
          さまよい歩くこの心   自分だけが知っている
          私のあとに  誰がやってくるのだろう
          その人は   私のこの思いに出会うであろう


 ⊂ものがたり⊃ 後半六句は自問自答です。苦悩する心を語ります。「索寞 竟に何をか事とせん」と自問し、「後来の者」は自分のこの思いに出会い、理解してくれるに違いないと、未来に託して安心(あんじん)を得ようとします。

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