南北朝52ー歌謠
読曲歌 読曲歌
柳樹得春風 柳樹(りゅうじゅ) 春風(しゅんぷう)を得(え)て
一低復一昂 一低(いってい) 復(ま)た一昂(いっこう)す
誰能空相憶 誰か能(よ)く空(むな)しく相憶(あいおも)い
独眠度三陽 独り眠って三陽(さんよう)を度(わた)らん
⊂訳⊃
春風に吹かれた柳
上へ下へと揺れ動く
恋しいあなたを 想いつづけて春三月
ひとりで過ごすことなど できません
⊂ものがたり⊃ この歌も女性の立場に立つものです。「柳樹」はこの種の歌によく出てくる比喩で、春風(男性)に吹かれて揺れる柳を女心に喩えています。「三陽」は春の三か月のことで、足が遠のきはじめた恋人に訴える歌でしょう。
読曲歌 読曲歌
柳樹得春風 柳樹(りゅうじゅ) 春風(しゅんぷう)を得(え)て
一低復一昂 一低(いってい) 復(ま)た一昂(いっこう)す
誰能空相憶 誰か能(よ)く空(むな)しく相憶(あいおも)い
独眠度三陽 独り眠って三陽(さんよう)を度(わた)らん
⊂訳⊃
春風に吹かれた柳
上へ下へと揺れ動く
恋しいあなたを 想いつづけて春三月
ひとりで過ごすことなど できません
⊂ものがたり⊃ この歌も女性の立場に立つものです。「柳樹」はこの種の歌によく出てくる比喩で、春風(男性)に吹かれて揺れる柳を女心に喩えています。「三陽」は春の三か月のことで、足が遠のきはじめた恋人に訴える歌でしょう。