南北朝51ー歌謠
読曲歌 読曲歌
千葉紅芙蓉 千葉(せんよう)の紅芙蓉(こうふよう)
照灼緑水辺 緑水(りょくすい)の辺(ほとり)に照り灼(かがや)く
余花任郎摘 余花(よか)は郎(ろう)が摘むに任(まか)すも
慎莫罷儂蓮 慎(つつし)んで儂(わ)が蓮(れん)を罷(ゆす)ること莫(なか)れ
⊂訳⊃
池のほとり 緑のなかに照り映えて
くれないの 蓮の花が咲いている
ほかの花は いくら摘んでもいいですが
私の蓮だけは 揺り落とさないでくださいね
⊂ものがたり⊃ 「読曲」(どくきょく)というのは楽器の伴奏なしに低音で吟ずるという意味で、内容的には子夜歌の一種です。宋代のものとして八十九首があり、掲歌は女性の立場に立つもの、「蓮」は憐(恋)に通じます。「郎」(男性)は浮気者であったらしく、浮気はしても私だけは捨てないでと言っています。
読曲歌 読曲歌
千葉紅芙蓉 千葉(せんよう)の紅芙蓉(こうふよう)
照灼緑水辺 緑水(りょくすい)の辺(ほとり)に照り灼(かがや)く
余花任郎摘 余花(よか)は郎(ろう)が摘むに任(まか)すも
慎莫罷儂蓮 慎(つつし)んで儂(わ)が蓮(れん)を罷(ゆす)ること莫(なか)れ
⊂訳⊃
池のほとり 緑のなかに照り映えて
くれないの 蓮の花が咲いている
ほかの花は いくら摘んでもいいですが
私の蓮だけは 揺り落とさないでくださいね
⊂ものがたり⊃ 「読曲」(どくきょく)というのは楽器の伴奏なしに低音で吟ずるという意味で、内容的には子夜歌の一種です。宋代のものとして八十九首があり、掲歌は女性の立場に立つもの、「蓮」は憐(恋)に通じます。「郎」(男性)は浮気者であったらしく、浮気はしても私だけは捨てないでと言っています。