盛唐79ー岑参
逢入京使 京に入る使いに逢う
故園東望路漫漫 故園(こえん) 東に望めば路(みち)漫漫(まんまん)
双袖龍鍾涙不乾 双袖(そうしゅう) 龍鍾(りょうしょう)として涙(なんだ)乾かず
馬上相逢無紙筆 馬上に相逢(あいあ)うて紙筆(しひつ)無く
憑君伝語報平安 君に憑(よ)る 伝語(でんご)して平安を報ぜよ
⊂訳⊃
遥か東に故郷を望めば 路は果てしなくつづき
涙はとめどなく流れて 両袖の乾くひまもない
馬上でお逢いしたが 紙筆の用意もなく
無事でいる私のことを どうか家族に伝えてほしい
⊂ものがたり⊃ 安西都護府への路は、玉門関を抜けると砂漠地帯になります。来た路を振り返りながゆくとき、都へ向かう使者に遇いました。「伝語」は口頭で伝える意味ですので、家族に伝えてほしいというのです。
逢入京使 京に入る使いに逢う
故園東望路漫漫 故園(こえん) 東に望めば路(みち)漫漫(まんまん)
双袖龍鍾涙不乾 双袖(そうしゅう) 龍鍾(りょうしょう)として涙(なんだ)乾かず
馬上相逢無紙筆 馬上に相逢(あいあ)うて紙筆(しひつ)無く
憑君伝語報平安 君に憑(よ)る 伝語(でんご)して平安を報ぜよ
⊂訳⊃
遥か東に故郷を望めば 路は果てしなくつづき
涙はとめどなく流れて 両袖の乾くひまもない
馬上でお逢いしたが 紙筆の用意もなく
無事でいる私のことを どうか家族に伝えてほしい
⊂ものがたり⊃ 安西都護府への路は、玉門関を抜けると砂漠地帯になります。来た路を振り返りながゆくとき、都へ向かう使者に遇いました。「伝語」は口頭で伝える意味ですので、家族に伝えてほしいというのです。