盛唐69ー賈至
送李侍郎赴常州 李侍郎の常州へ赴くを送る
雪晴雲散北風寒 雪晴れ雲散じて北風(ほくふう)寒く
楚水呉山道路難 楚水(そすい)呉山(ござん) 道路難(かた)し
今日送君須尽酔 今日(こんにち)君を送る 須(すべか)らく酔(よ)いを尽すべし
明朝相憶路漫漫 明朝(みょうちょう) 相憶うも路は漫漫(まんまん)
⊂訳⊃
雪は止み 雲は晴れて 寒い北風が吹いている
楚から呉へ行く山と川 旅路はきっと辛いだろう
君を見送る今日の宴 存分に酔おうではないか
思い合っても明日朝は 遥かに道を隔てている
⊂ものがたり⊃ 詩題の「李侍郎」(りじろう)は元刑部侍郎の李曄のことです。李曄が岳州から常州(江蘇省常州市)に移されたときの送別の詩でしょう。岳州は旧「楚」の地、常州は旧「呉」の地ですので、「楚水呉山 道路難し」と詠います。
送李侍郎赴常州 李侍郎の常州へ赴くを送る
雪晴雲散北風寒 雪晴れ雲散じて北風(ほくふう)寒く
楚水呉山道路難 楚水(そすい)呉山(ござん) 道路難(かた)し
今日送君須尽酔 今日(こんにち)君を送る 須(すべか)らく酔(よ)いを尽すべし
明朝相憶路漫漫 明朝(みょうちょう) 相憶うも路は漫漫(まんまん)
⊂訳⊃
雪は止み 雲は晴れて 寒い北風が吹いている
楚から呉へ行く山と川 旅路はきっと辛いだろう
君を見送る今日の宴 存分に酔おうではないか
思い合っても明日朝は 遥かに道を隔てている
⊂ものがたり⊃ 詩題の「李侍郎」(りじろう)は元刑部侍郎の李曄のことです。李曄が岳州から常州(江蘇省常州市)に移されたときの送別の詩でしょう。岳州は旧「楚」の地、常州は旧「呉」の地ですので、「楚水呉山 道路難し」と詠います。