南北朝49ー歌謠
子夜四時歌 子夜四時の歌 (冬)
昔別春草緑 昔(きのう) 別れしとき春草(しゅんそう)緑なりき
今還墀雪盈 今(きょう) 還(かえ)るや 墀雪(ちせつ)盈(み)つ
誰知相思老 誰か知らん 相思(そうし)に老い
玄鬢白髪生 玄鬢(げんびん)に白髪(はくはつ)の生ずるを
⊂訳⊃
前にお別れしたときは 若草茂る春でした
やっと今お帰りになり 庭には雪が積もっています
恋にやつれたこの思い 誰がわかってくれるでしょう
黒髪も 白髪まじりになりました
⊂ものがたり⊃ 春に旅に出た夫、もしくは恋人が冬になって帰ってきました。さんざん待たされた女性が恨みごとを言っています。庶民が旅に出るのは商業のためと思われます。「墀」は石を敷き詰めた庭のことですので、農家ではないでしょう。
子夜四時歌 子夜四時の歌 (冬)
昔別春草緑 昔(きのう) 別れしとき春草(しゅんそう)緑なりき
今還墀雪盈 今(きょう) 還(かえ)るや 墀雪(ちせつ)盈(み)つ
誰知相思老 誰か知らん 相思(そうし)に老い
玄鬢白髪生 玄鬢(げんびん)に白髪(はくはつ)の生ずるを
⊂訳⊃
前にお別れしたときは 若草茂る春でした
やっと今お帰りになり 庭には雪が積もっています
恋にやつれたこの思い 誰がわかってくれるでしょう
黒髪も 白髪まじりになりました
⊂ものがたり⊃ 春に旅に出た夫、もしくは恋人が冬になって帰ってきました。さんざん待たされた女性が恨みごとを言っています。庶民が旅に出るのは商業のためと思われます。「墀」は石を敷き詰めた庭のことですので、農家ではないでしょう。