盛唐60ー劉長卿
送霊?上人 霊?上人を送る
蒼蒼竹林寺 蒼蒼(そうそう)たる竹林寺(ちくりんじ)
杳杳鐘声晩 杳杳(ようよう)たる鐘声(しょうせい)の晩(ばん)
荷笠帯夕陽 笠(かさ)を荷(にな)って夕陽(せきよう)を帯び
青山独帰遠 青山(せいざん)に独り帰ること遠し
⊂訳⊃
鬱蒼と茂る 竹林のなかの竹林寺
遠く幽かに 日暮れの鐘の音がする
荷った笠に 照り映える夕陽をあびて
山の中へと 遠ざかりゆく僧形ひとつ
⊂ものがたり⊃ 詩題の「霊?上人」(れいてつしょうにん)は会稽(浙江省紹興市)の人。当時著名の詩僧でした。詩中の「竹林寺」は閏州(江蘇省鎮江市)にあった古刹で、行脚中の霊?上人がこの寺に泊まっていました。宿所の寺に帰る上人を見送る詩で、常建の禅詩を継ぐ風格があります。
送霊?上人 霊?上人を送る
蒼蒼竹林寺 蒼蒼(そうそう)たる竹林寺(ちくりんじ)
杳杳鐘声晩 杳杳(ようよう)たる鐘声(しょうせい)の晩(ばん)
荷笠帯夕陽 笠(かさ)を荷(にな)って夕陽(せきよう)を帯び
青山独帰遠 青山(せいざん)に独り帰ること遠し
⊂訳⊃
鬱蒼と茂る 竹林のなかの竹林寺
遠く幽かに 日暮れの鐘の音がする
荷った笠に 照り映える夕陽をあびて
山の中へと 遠ざかりゆく僧形ひとつ
⊂ものがたり⊃ 詩題の「霊?上人」(れいてつしょうにん)は会稽(浙江省紹興市)の人。当時著名の詩僧でした。詩中の「竹林寺」は閏州(江蘇省鎮江市)にあった古刹で、行脚中の霊?上人がこの寺に泊まっていました。宿所の寺に帰る上人を見送る詩で、常建の禅詩を継ぐ風格があります。