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ティェンタオの自由訳漢詩 1956

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 盛唐50ー孟浩然
   送杜十四之江南        杜十四の江南に之くを送る

  荊呉相接水為郷   荊呉(けいご)相接して    水を郷(きょう)と為(な)す
  君去春江正?芒   君去るに春江(しゅんこう)  正(まさ)に?芒(びょうぼう)たり
  日暮孤舟何処泊   日暮(にちぼ)  孤舟(こしゅう)  何処(いずく)にか泊(やど)る
  天涯一望断人腸   天涯一望    人の腸(はらわた)を断つ

  ⊂訳⊃
          荊と呉の地は  互いにつながる水郷だ

          春酣の長江に  水は豊かで果てしない

          日が暮れて   小舟はどこの岸辺に泊るのか

          空の彼方を一望すれば  腸もちぎれるほどだ


 ⊂ものがたり⊃ 詩題の「杜十四」は杜晃(とこう)という人物で進士に及第したという伝があります。杜十四が長江を下って「呉」(蘇州方面)へ行くのを「荊」(襄陽)の地にあっって見送る詩でしょう。
 目の前には春の長江が満々と水を湛えて広がっています。そのことを詠うことで前途を祝福するとともに荊と呉は水で繋がる水郷であると自分との繋がりに期待を寄せます。後半は別れの悲しみを詠うと同時に、進士に及第した杜十四を羨む気持ちも見てとれるでしょう。

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